ふと子供に目を向けた時、彼らが一心不乱に何かに没頭していることってありませんか?
それは、
砂遊びだったり、
塗り絵だったり、
穴掘りだったり、
レゴだったり、
ダンボール遊びだったり、するかもしれません。
この状態をフローといい、脳がフル回転してものすごい集中状態にあり、脳神経細胞が成長している真っ只中にあります。
このフローを沢山経験することで、子供の能力は飛躍的に成長していくと言われています。
しかしながら、とかく大人はこの子供の「フロー状態」を妨げがち。
なぜならフロー状態の子供は、大人にとってちょっと不都合な行動をとっていることがあるから。
音楽やスポーツ、清潔なおもちゃなどでお行儀よく遊んで、フローに入っているならいいのですが、実際はそういうケースはまれで、
雨の中、水たまりに浸かっての泥遊びだったり、
ホコリを巻き上げての穴掘りだったり、
そのへんの木や石を集めてきての秘密基地作りだったり、
フロー状態の遊び方は汚く、危ないことのほうが多かったりします。
私達が子供の頃のことを思い返してみたら心当たりはありませんか?
私の場合だと、
ミミズを大量に捕まえたり、
土壁をハンマーで壊したり、
岩にくっついている苔を剥がすのに夢中になったり、
親や祖父たちが迷惑に思うことばかりに熱中していました。
そのたびに叱られ、それでもしばらくは凝りもせずに続けていたのですが、そういうこともいつの間にかやらなくなり、おとなしい小学生に落ち着いていったように思います。
成長のステージ理論において、
子供が10歳位までは、爬虫類脳と哺乳類脳を鍛えるために、とにかくエントロピーを大きくすることに集中したほうがよいと言われています。
*エントロピー増大(無秩序状態が広がっていくこと)
そのためにも子供を既存の枠にはめず、必要最低限の安全を確保した上で、邪魔せずに見守ることが大切です。
子供を枠にはめないためには、大人自身も自分のはまっている枠に気づいてそこから出る努力も必要。
子供を見守ることはそういうことに気付かされるとても大事な学びの場だと感じています。
↑一心不乱にフローに入って何かに没頭する息子。
何も既存のスポーツや楽器でなくてもいい。
友達がやってなくてもいい。少々危なくても、汚くても全然いい。
一人でこうして無心で遊ぶ中で、大切なことを見つけ、能力の種が開花し、生きる力を身につけていくんだと思います。
コメント