私の幼少期、思春期に、ほとんど父親が家にいなかったことを前回のブログで書きました。
(海外へ単身赴任で戦っていました。)
私はいつも、
お父さんってどこか遠くにいて、すごい事をやってるんだ!
って思っていました。
そう素直に思えたのは、
「お父さんが頑張ってくれているから、私たち家族がこうして幸せに生活できるんだよ。」
母親がいつもそのように言ってくれていたからだと思います。
私は中学、高校の友人たちから、家族の愚痴をよくよく聞かされていたので、どうしてそういう風に両親の事を悪く言えるのか、よく理解ができませんでした。
というのも、
父親とは離れて暮らしていたけれども、頻繁に手紙のやり取りをしたり、
(当時はエアメールです。)
一年に1回くらいしか会えないけれど、その度に外国の珍しいお土産を持って帰ってきてくれたり、
(ワニやピラニアの剥製なんてのも、当時ありました!)
学校の親子参観日とか、入学式とか卒業式、ソフトボール大会の決勝戦とか、陸上競技会とか、人生の節目や晴れ舞台には、いつもそばにいてくれたり、
とにかく、「父親との良い思い出」しか、ないのです!
一緒に過ごした時間は短かったですが、その分密度が濃く、しかも人生の節目のイベントを共有していますから、父との思い出がなおさら美化されているわけです。
その反面、母親には苦労をかけたと思っています。(苦笑)
海外でも、国内でも、子供さんと離れて、単身赴任しているお父さん、お母さん、
少し考えてみて下さい。
子供って、離れて暮らしているからこそ、
「僕のお父さん、お母さんってどこで何をしているんだろう?」って興味を持ちますし、
久しぶりに会えた時には、本当に心の底から嬉しくなります。
大切なのは、
その時に、子供達に寄り添って、どんな言葉をかけてあげられるか?だと思うのです。
「お父さん(お母さん)は遠いところで、私たちのために頑張ってくれているんだよ。」
「お父さんって、こんな大きな機械を作っていて、この機械から、鉄ができて来るんだよ。」
「今度のソフトボールの大会のちょっと前には、お父さん帰って来るから、一緒に練習できるね!」
そんなたわいもない会話が、本当に嬉しくて、
「次、お父さんといつ会えるのか?」を楽しみに暮らしていた事を思い出します。
遠くに暮らしていても、大丈夫。
今だったら、無料でテレビ電話もできるし、写真もビデオも送り放題!
ですけれども、
大切なのは、一緒にいる周りの大人が、どれだけ子供の気持ちを理解し、寄り添えるか?
そこにかかっているのではと思います。
私は幸運なことに、今、ほぼ毎日妻と息子と一緒に過ごせる環境にありますが、
息子との関係性に疑問が現れた時には、この幼少時の気持ちを思い出すようにしています。
心の距離が離れてしまわないように、、、。
タイと日本で離れて暮らしていたり、仕事が忙しくてなかなか子供さんにかまってあげられていないとかあると思いますが、
子供さんはいつもお父さん、お母さんのことを見ています。
わかっていてもなかなかできないこと。
だからこそ、諦めずに、都度都度意識していきたいものですね。
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