5年先、10年先の世界はどうなっているのか?
信和義塾の講義中にはこのようなタフな質問もよくあり、私も頭に汗をかきながら必死で考えています。 (笑)
私たちは今、何に備えていかなくてはならないかについて、改めて考えてみました。
私たちは今、有史以来、一番変化のスピードの早い時代に生きています。
この流れは早まることはあっても、遅くなったり、無くなったりする事はそうそう起こらないと思われます。
「5年先、10年先の世界はどうなっているのか?」
日本にとって、何が国家と呼ばれ、どこがライバルとなっているでしょうか?
私は約2年前、『成功者はなぜ、帝王學を学ぶのか?』の著者、中野 博先生のセミナーで初めてこう問われ、完全に固まってしまいました。
(当時はまだ本書が出版されていないタイミングでした。)
あなたはこの問いに即答できますか?
また、来たる時に備えておられますでしょうか?
少し考えてみましょう。
逆に、30年前、40年前は何が国家で、ライバルはどこでしたでしょうか?
日本の高度成長時代、「鉄が国家」と言われ、鉄を主な原材料として、勃興した産業が「建設業」であり、「電気家電産業」であり、「自動車産業」でした。
アメリカ(欧米)に追いつけ、追い越せで、国全体が必死になって努力し、世界第2位の経済大国にのし上がった事は事実です。
したがって30年、40年前は「鉄が国家」、ライバルはアメリカ(欧米)と言えると思います。
では、今は、何が国家でしょうか?
インターネット、コンピューター、スマホ、SNS、ITが花形産業になっている現代。
マイクロソフト、アップル、アマゾン、フェースブック、グーグルなど、IT(インフォメーションテクノロジー)企業が時価総額で上位に入り、
かつての製鉄、電気、建設、自動車産業関連の企業を完全に上回っている時代です。
見えるものではなく、見えないものを扱っている会社が価値を作り出している?
そんな風にも見えなくもありません。
そう、今は「情報が国家」です。
ではライバルは?
現在、鉄鋼生産量、自動車生産台数の圧倒的世界第一位は「中国」です。
情報産業においても、独自の検索エンジン、SNSを使い、進んだIT技術を持っている国。
ライバルは「中国」と言えると思います。
30年前、誰が中国の今のような繁栄を予想できたでしょうか?
アメリカは製造業(自動車、電気家電等)で日本に追い越されましたが、未来を見据えて新たな方向へ舵を切り、今の繁栄を手に入れました。
中国も同様、改革開放政策を掲げ、世界中の投資を積極的に取り入れて、有史以来ありえないスピードで発展をしてきました。
製造業で日本と並んだのみならず、IT産業においても、情報の重要性を理解し、独自路線で開発、普及を進め、世界第2位の経済大国になっています。
(都市部と地方農村との凄まじい経済格差がある事はここでは触れず。)
5年後、10年後の未来を見据え、国家レベルで戦略を立て、そこに集中して取り組んできた国、企業が結果を出し、その差が現在の経済勢力図に現れていると思います。
(様々な要素がありますので、どこの国が優れていて、どこが劣っているとかいうお話ではありません。)
改めて、
「5年先、10年先の世界はどうなっているのか?」
「ライバルは何か?」
これらの問いについて考え、いかに実行していくかが重要かと感じるのです。
帝王學は、「リーダー(指導者)が身につけるべき学問」と教わりました。
「指導者」が「指し」ているものは、「未来」とも。
未来思考で、未来を指して、人々を導くのが、リーダーの役割。
未来を見据えるってどういう事なんだろうって、なかなかイメージが湧きませんでした。
と、ここである程度の分量になってきましたので、続きはまた次回に。
5年後、10年後の世界はどうなっているのか?
ライバルは?
どのようなスキルを磨かなくてはならないのか?
今の世界を見ていて自身が思うことと、帝王学で学んだことを元に、紹介したいと思います。
このような壮大なテーマを考えるようになったことも、帝王學を学んでからのことで、これも大きな変化だと今更ながら思っています、、、、。
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