2月4日、立春。
新しい一年が、静かに、しかし確かに動き出しました。
あなたはこの「始まり」を、どんな気持ちで迎えましたか?
ワクワク? それとも、どこかざわざわとした感覚?
2026年は、多くの占術家・研究者が口をそろえて「激動の年」と表現します。でも僕は、この言葉を聞くたびに少し立ち止まって考えるようにしています。「激動」とは、恐れるべき嵐なのか。それとも、私たちに「本質に戻れ」と教えてくれる、大きな流れなのか、と。
タイ・シラチャに暮らしながら、占星術・九星氣学・腸活・自然との共生を日々実践している私の視点から、2026年という年を丁寧に読み解いてみます。
立春とは何か|実は「本来の新年」
まず「立春」という日について、少し掘り下げておきましょう。
現代の私たちは1月1日を新年として祝いますが、もともと日本をはじめとする東アジアの文化圏では、立春こそが一年の幕開けでした。旧暦(太陰暦)の世界では、冬の寒さが底をつき、大地に春の気が宿り始めるこの日が「新年」だったのです。
その名残は今も随所に残っています。
- 「謹賀新年」という年賀状は、かつて立春前後に送るものだった
- 「年の内に春は来にけり」という万葉の歌も、新年=立春の感覚から生まれている
- 節分の豆まきは「立春の前日=大晦日」の行事である
風水・東洋占術の世界では今も立春を新年と捉えており、九星氣学の年盤もこの日から切り替わります。西洋占星術的には、太陽が水瓶座の中盤を進むこの時期は「新しい流れが少しずつ形になり始めるタイミング」。どの視点から見ても、立春は「仕切り直しの節目」なのです。
2025年を振り返る|「準備の年」に何が起きていたか
2026年を語る前に、去年の2025年を少し振り返っておきたいと思います。
占星術的に見ると、2025年は冥王星が本格的に水瓶座へ移行した年でした。冥王星は「変容・破壊と再生」を司る星。その移動は、これまで私たちが当たり前としてきた価値観を、静かにしかし確実に揺さぶりました。
具体的には、こんな感覚を持った人が多かったのではないでしょうか。
- 「会社や組織にいれば安心」という前提が、なんとなく崩れてきた
- SNSや情報の多さに疲れ、シンプルに生きたいと思い始めた
- 「みんなと同じ」であることへの違和感が強くなった
九星氣学的に見ると、2025年は「二黒土星が中宮に入る年」でした。二黒土星は大地・母・勤勉・地道を象意とする星。つまり2025年は社会全体として「足元を固める・基礎に戻る」ことが強く求められた一年だったわけです。
派手な飛躍よりも、生活を見直すこと。身体を整えること。人間関係や仕事の土台を確かめること。
地味だけれど、本質的な調整が続いた一年——それが2025年だったと思います。
そしてその「地道な準備」が、2026年に向かうための土台になっている。
2026年の天体配置|「激動」の中身を正確に知る
では2026年は何がどう動くのか。主要な天体の動きを整理しておきます。
① 土星×海王星 牡羊座0度での合(2月20日)
土星は「現実・構造・責任・時間」、海王星は「理想・幻想・霊性・溶解」を象意する星。この二つが合(コンジャンクション)を形成するのは、約36年に一度の出来事です。
牡羊座0度——これは黄道の出発点であり、「全てのリセットポイント」とも呼ばれる特別な位置。
ここで土星と海王星が重なるということは、「理想と現実の間でごまかしてきたもの」に決着をつけるよう迫られる、ということ。同時に、本当に生きたい理想の形を、現実の構造として作り直す大きなチャンスでもあります。
理想を夢で終わらせず、実際に形にしていく力が問われます。
② 天王星 双子座入り(4月25日)
天王星は「革命・変革・テクノロジー・自由」の星。それが双子座(情報・言葉・コミュニケーション・AI・移動)へ移動します。
これは情報と通信の世界が一気に加速することを意味します。AIの進化、メディアの変容、言語や翻訳の革新——そういったものがさらに急速に展開するでしょう。
天王星が前回双子座に滞在したのは1942〜1949年。ちょうど戦後の情報革命期にあたります。今回の移動もそれに匹敵するレベルの変化をもたらす可能性があります。
「誰かの正解をそのままなぞる生き方」「大きな声に乗っかるだけの思考」は、この流れの中でますます機能しなくなるでしょう。
③ 冥王星 水瓶座時代の本格始動
冥王星の水瓶座入りは2024年から始まっていましたが、2026年はいよいよ本格化するフェーズ。権力の分散、個人の力の復権、テクノロジーと人間性の再定義——こうしたテーマが社会の表層に出てくる年です。
東洋から見る2026年|丙午(ひのえうま)という年の本質
西洋占星術だけでなく、東洋の視点からも2026年を読んでみましょう。
2026年の干支は**「丙午(ひのえうま)」**。
- 丙(ひのえ)=陽の火
- 午(うま)=これも火の気を持つ
つまり2026年は、火のエネルギーが二重に重なる、非常に強烈な年です。
「丙午生まれは気性が激しい」という迷信(特に女性への偏見)がかつてありましたが、それはあくまでも文化的な偏見。丙午の本質は「強い光と熱によって、本質だけを浮かび上がらせる」ことにあります。
具体的には:
- 中途半端なものは燃え尽きやすい
- 惰性で続けてきたことは続きにくくなる
- 本心とズレた生き方は、どこかで無理が出る
一方で:
- 「これだ」と腹の底から感じていることは、一気に火がつく
- 本物のつながり・本物の志事は、この年に大きく動き出す
「壊すための火」ではなく、「本質だけを残す火」。
丙午の年は、要不要を分けてくれる、ある意味で「親切な年」でもあります。
九星氣学から見る2026年|一白水星が中宮に入る意味
もう一つの重要な視点。九星氣学では2026年は**「一白水星が中宮に入る年」**です。
一白水星の象意は:
- 水・流れ・柔軟性
- 感情・潜在意識・内なる声
- 試練・忍耐・冬の力
- 癒やし・浄化・予防医学的な整え方
この星が中宮(社会の中心テーマ)に座ることで、これらが2026年の「社会全体のキーワード」になります。
感情の流れが滞ると、それが現実に出る年。
逆に、内側を整えていると、静かにしかし確実に良い方向へ進む年。
水の性質をそのまま生き方に当てはめるなら:「受け止め、流し、溜め込まない」こと。これが一白水星の年を穏やかに過ごすための核心です。
「試練」の正体は何か
一白水星の年は「試練の年」とも言われます。でもその試練の正体は、根性論でも努力不足でもありません。
問われるのはこういうことです:
- 無理をしていないか?
- 感情を溜め込みすぎていないか?
- 「流れを止めていること」はないか?
- 自分の内側の声を、ちゃんと聞けているか?
水は、器が歪んでいれば溢れます。器が整っていれば、静かに、しかし確実に満たされます。
**2026年は、「生き方そのものが器として問われる年」**です。
そしてこれは、怖いことではありません。むしろ「今の自分の状態を正直に見る機会」が与えられている、と受け取ることができます。
タイ・シラチャからの視点|自然の中に答えがある
私はタイのシラチャという街に暮らしています。バンコクから車で約1時間半、穏やかな海と緑に囲まれたこの街で、日本とはまったく違うリズムで日々を過ごしています。
この環境で感じることがあります。
自然は、常に「本質」で動いているということ。
タイの熱帯の植物は、無駄に力まない。雨季には一気に育ち、乾季には静かに根を張る。季節の流れに逆らわず、でも確実に命をつなぐ。
2026年の「丙午の火」も「一白水星の水」も、どちらも自然の力です。どちらも「本質に戻れ」というメッセージを持っています。
日本にいると、情報が多すぎて、比較が多すぎて、「自然のリズム」を感じる余裕を失いがちです。でも、どこに住んでいても、季節の変わり目に立ち止まり、自分の内側に耳を傾けることは、誰でもできます。
立春は、その絶好の機会です。
激動の年に、恐れなくていい理由
ここまで読んで、「やっぱり大変な年になりそう」と感じた方もいるかもしれません。
でも、一つ大切なことをお伝えしたいのです。
世界の大きな流れを、私たちは止めることも変えることもできません。
でも、今日の自分の選択は、自分にしかできません。
- 今日、何を口に入れるか
- どんな言葉で自分や周りの人に語りかけるか
- 誰と、どんな時間を過ごすか
- 何を手放し、何を大切にするか
こうした「小さな選択の積み重ね」が、激動の時代における本当の「備え」になります。
大きなニュースに翻弄され、SNSの情報に疲れ、遠くの不安に注意を奪われるよりも——
「今、ここ」にある自分の生活を、丁寧に整えること。
それが2026年を穏やかに過ごすための、一番シンプルで一番強い方法だと思っています。
身近な人との絆を、丁寧に育てる
激動の時代ほど、人は「大きな話」「遠くの情報」に引き寄せられます。
でも本当の安心は、いつも身近なところにあります。
- 毎日顔を見る家族との何気ない会話
- パートナーとの、言葉にしなくてもわかり合える時間
- 友人との、久しぶりの正直な話
「いかに安心・安らかで落ち着いた環境に身を置けるか」——これが、これからの時代を生き抜く最大の基盤だと感じています。
人間関係は、手をかければかけるほど豊かになります。でもそのためには、まず自分自身が整っている必要がある。内側が穏やかであれば、周りとの関係も自然と穏やかになっていきます。
日常の「整え」が最大の実践
では具体的に何をするのか。
私自身がここ数年、日々実践していることをシェアします。
身体の整え:
- 腸内環境を意識した食事(発酵食品・食物繊維・旬の野菜)
- 身体を温めること(特に内臓)
- 深い呼吸を意識する時間を持つ
- 朝と夜のルーティンを決める
情報の整え:
- SNSを見る時間帯を決める
- 「不安を煽る情報」と「学びになる情報」を意識的に分ける
- 夜寝る前はスマホから離れる
心の整え:
- 感情を溜め込まず、日記や誰かとの対話で流す
- 自分が「本当に心地よい」と思う時間を意図的に作る
- 自然に触れる(公園でも、窓から空を見るだけでも)
関係性の整え:
- 大切な人に、ちゃんと言葉で伝える
- 無理な付き合いを少しずつ手放す
- 「安心して本音を言える場所」を意識して育てる
特別なことは何もありません。でも、こうした「当たり前のことを丁寧に続けること」が、2026年という年に最も有効な実践になると確信しています。
2026年の過ごし方|まとめと指針
最後に、この記事を読んでくださった方へ、一年の指針としてまとめておきます。
① 「恐れ」より「整え」を選ぶ
大きなニュースや予言に怯えるのではなく、今日の自分の状態を整えることに集中する。
② 「変えなきゃ」より「本質を見る」
激変の年だからといって、むやみに変化を求めない。まず「今の自分の何が本質で、何がズレているか」を静かに見る。
③ 「遠くの情報」より「近くの関係」
身近な人との絆を、丁寧に育てることが最大の備えになる。
④ 「大きな行動」より「小さな習慣」
腸を整え、呼吸を深くし、情報を減らす。地味だけれど確実な積み重ねが、器を整える。
⑤ 「自然のリズム」に戻る
季節の節目を意識し、旬を食べ、流れに乗ることを意識する。自然は常に本質で動いている。
2026年は、「生き方の土台」を確認する年。
無理に変わろうとしなくていい。焦らなくていい。ただ、丁寧に、自分のリズムで。
あなたのこの一年が、「本来の自分に還る一年」になりますように。
この記事はNote(https://note.com/t_kanemoto55)にも関連記事を掲載しています。


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