湧き上がる感情に意識を向けると、自分が見えてくる。

photo of water waves in close up photography 子育て
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私達が独自に特別な教育トレーニングを受けたり、一般的な社会のレールからは少し離れたところにいる個性的な方々の影響を受けたりしていなければ、自ずと自分が受けてきた教育をそのまま子供にも施してしまう可能性が高いという話をしました。

より良い変化を望んだ時の本当の敵は「自分自身の受けてきた教育の記憶」という事です。

その呪縛から解き放たれないままに、巷の枝葉末節な教育ノウハウを自己流に取り入れて子供に施してしまうところに、上手くいかない原因があります。

逆に、私達が名家の出身で、その家に古来から受け継がれてきた帝王学を継承していれば、それは子供にも適切に受け継がれる可能性が高いでしょう。

まずはそのことを徹底的に理解することが大切です。

私はこの3ヶ月弱のオンライン授業のサポート中で、かつてないほどに、自分の感情に支配されてしまってました。

「なぜわからないのか?」

「これくらい分かって当たり前だ。」

「他の子たちはできているのに、うちの子はなんで出来ないのか?」

何度も何度も感情的になり、息子が泣くまでくどくど叱ったこともありました。

本当にひどいことをしてしまってました、、、。

「まさか、私が?」ってショックでしたが、湧き出てくる感情を全くコントロールすることが出来なかったのです。

私から指摘を受けるのがよほど嫌になったのでしょう、最初は口数多く、元気も良かった息子が、段々と答えをいうのをためらうようになっている様子を感じ始めたとき、

「私が子供を駄目にしている!」

そのことをはっきりと認識したのです。

「この状況を打破したい!」

そう思った折、ようやく私の内省(感情との対話)が始まったのです。

「そもそも、なぜ私は子供を叱ってしまうのか?」

「なぜこんなにも感情がたかぶってしまうのか?」

湧いてくる感情に意識を向け、

「その感情がなぜ生まれたのか?」

「何の欲求から出てきているのか? 」

その質問についての答えを考え始めた時に、ようやく自身を客観的に観れるようになってきました。

答えは簡単でした。

息子への期待とこれぐらいできるはずだという思い込み。

我が子と他者を比較しての親の劣等感。

(自分の子供が他人の子供よりも劣っているようで、恥ずかしい的な感覚。)

我が子を言うとおりに従わせたいという支配欲求。それらから怒りの感情が生まれていたことが分かったのです。

「優しくて意識が高くて、子どもの主体性を尊重して、個性を伸ばす教育を実践しているイクメンパパ」

そんな自分像を勝手につくって、演じていたつもりでしたから、現実を知った時、それはそれはショックでした。

同時に、

「今知ることができて本当に良かった。」

そう思えました。

もし今、私のような状況に陥っているパパやママがおられたら、少し考えてみて下さい。

感情に囚われている、飲まれてしまっているときはまともに思考することが出来ません。

少し時間が経ち、一旦落ち着いた時に、

「その感情は、どんな欲求から生まれているものなのか?」

少しだけ考えてみることで、起こっていることの実態が見えてきます。

いや、怒るのは子供のことを思ってからだから仕方ない、(勉強しないと子供が困る。)

怒らないと子供がふざけてまじめに勉強しないから、

仕事もあるし、忙しいし、時間内に終わらないと、、。

それらは全部大人の理由です。

望むも望まざるも、社会の大きな転換期に子育てをする私達にとって、

このことは順応していくべき課題だと思っています。

一朝一夕にはいきませんが、まずは現状を観て、内省し、その上で子供と一緒に楽しく取り組んでいきましょう!

私も頑張ります!

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