親が子供をだめにする?その正体とは?

子育て

息子のオンライン授業に関わってからの体験、気づきを言語化したことによって、私を縛っていたものの正体が見えてきました。

まだまだ心のダメージも大きく、そこから完全脱却とは言えないのですが、その「正体の存在」には気づけたので、これからは、じっくりと時間をかけて縛りをほどいていく作業に入っていきます。

同時に息子に与えてしまったダメージも癒やしていかなくては、、、。

*写真はだめな親の一例ですね、、、。(反省)

もしも前回の記事を読んでおられない方は、先に進まれる前にこちらをご確認下さい。


https://glocal-beyond.com/2021/07/05/online-learning-3month-after-new-1styear/

さて、それはそれとしてですが、

この「縛り」は本当に厄介者で掴むのが難しいものですので、どうか焦らずに向き合ってみて下さい。

向き合わないでそのまま感情に任せていたほうが楽とも言えますが、こうして私の記事に出会って下ったあなたですから、お子さんの教育に真摯に関わっておられると思いますので、あなたと子供たちの幸せのためにも、一緒に向き合っていければ嬉しく思います。

そもそも縛られているということについてですが、これは、決してあなたが悪いわけではありません。

そうなるように教育されてきた、というのが正確なところです。

歴史的な話を少しだけすると、

日本の義務教育は『管理教育』であり、明治期から本格的に導入されたもので、優秀な工場労働者、軍人を生み出すための教育がベースになっています。

ペリーの来航以来、欧米列強から日本の独立を必死で守るため、明治維新によって「富国強兵」政策がとられました。

その成果によって日本は日清、日露戦争に勝利し、自らの努力で不平等条約の撤廃を勝ち取り、第一次世界大戦後には世界の一等国として堂々と当時の国際連盟の常任理事国となりました。

その後、欧米列強各国の思惑から、日本は不本意ながら第二次世界大戦を戦わざるを得ない状況となり、結果的には世界初の原爆を落とされ、敗戦します。

その後、アメリカを中心とするGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による統治下に入ります。

マッカーサーはあまりにも有名ですね。

それからGHQによって日本国、日本人の強さを削ぐために文化、思想、そして教育についても様々な政策が行われました。

私達の受けた教育は、そういった激動の近現代の歴史を経て、つくられたものであるということを念頭に置いて、考えてみる必要があるのです。

前置きが長くなってしまいましたが、

要するに

それぞれが生まれ持った個性を伸ばすという教育ではなく、

工場で高品質な製品を生産性よく作ることができるようにルールを良く守る人、

上からの指示に素直に従う人、与えられた課題を正確に素早くこなせる人、

経済、効率優先

協調性高く、社会システムをより良く管理できる人などを育成するための教育なのです。

(敗戦国で行われている教育と言い換えると残酷ですが、そういう現実があります。)

したがって、私達は

そのような教育を少なくとも小中高で12年、大学まで入れると16年以上受けてきているわけです。

(1970年代と1990年代では細かな点では違いもあるかと思いますが、ベースは同じと考えて下さい。)

だから、私達が独自に特別な教育トレーニングを受けたり、一般的な社会のレールからは少し離れたところにいる個性的な方々の影響を受けたりしていなければ、自ずと自分が受けてきた教育をそのまま子供にも施してしまう可能性が高いわけなのです。

つまり、

本当の敵は「自分自身の受けてきた教育の記憶」というわけです。

これって強敵ですよね。

私はこれについて、知識としては随分前から知っていました。

(日本の教育について、その刷り込みを私が受けているということについて。)

しかしながら、私の誤算は、この敵を知っているということに満足して、そこから脱却できていなかったという事実を、自分の息子への関わりから、ショッキングな体験として突きつけられたことにあります。

自身の本質が変わっていないのに、旧態依然としたマインドのまま、未知の記憶である、子供の主体性を尊重して個性を伸ばす教育をしようとしていた。

そのミスマッチングが原因です。

「教科書どおり、先生の言う通り、カリキュラム通りにちゃんとやらなければならない。」

これを心から否定して、

本来子供たちが持っているものをそのまま伸ばしてあげることができれば、これからの時代を生きる子供は幸せだと思います。

(明治期の教育が悪い訳ではありません。昭和の時代はそれで高度経済成長し、豊かさを享受していたわけですから。今の時代には合わなくなっているという意味です。)

私達は知っているはずです。

人生で成功して、幸せに暮らすために必要なことは、何かということについて。

1)勉強ができて、知識をたくさんもっていることか?

2)スポーツが万能で健康な肉体をもっていることか?

3)勇敢で根性があり、苦境に打ち勝つタフな精神をもっていることか?

4)お金がたくさんあることか?

5)仲間がたくさんいることか?

6)幸せな家族に囲まれていることか?

etc……

1)の勉強ができたり、知識がたくさんあるというのは違うということは明確ですよね。

しかしながら私たち親は子供に対して、「勉強しなさい!」と言ってしまいがち。

強い身体、心や精神、勇気や根性、積極性、情熱、素直さの方がより良い人生を歩んでいくためにはよっぽど大切です。

(だから勉強しなくてもいいとか、知識を全く軽視しているとかそういうことではありません。集中して学習して目標を達成したという成功体験ももちろん大切なことだと思います。)

元気な肉体と積極的な心、素直さ、情熱、勇気があれば、人間関係も上手くいき、人から愛され、応援され、ビジネスや行動したことはしっかりと形になる。

タフな精神、根性があれば、最後までやり切り、大抵の困難を乗り越えていくことができる。

これらはいわゆる机の上での「勉強」からは得ることができないもの。

私たち大人は、勉強ができなくて困っているのではなくて、人の目が気になったり、自信が持てなかったり、人間関係が上手く行かなかったりすることに困っています。

それらの基礎、人生における成功の全ての土台は、幼少期の子供たちは皆持っています。

私達の役割は、その種を発芽させ、芽を枯らさないように、時には水をあげ、時には雑草を取り除いてあげ、虫や動物から守ってあげ、自立できるところまで見守ることにあると考えています。

あなたはどう思いますか?

是非ご意見聞きたいです。

次回以降では、明らかになったその縛りから、どうやったら抜け出せるのかについて考えてみたいと思います。

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